1回目の講習はテキストの読み合わせのあと、うつぶせ(伏臥位)で背中の施術講習を行いました。
タオルの掛け方と外し方。背中にオイルを塗布し、背中のエフルラージュ(軽擦法)とフリクション(強擦法)の施術を行うところから始めました。
エフルラージュはオイルマッサージで、最初と最後また途中でも使う施術の基本です。背中のエフルラージュは、まず相手の首の付け根に自分の両手のひら(手掌)を置き、手のひら全体に自分の体重を乗せて、相手の背中に円を描くように滑らせながら、押して引き戻す手技を繰り返していきます。
相手の素肌にオイルを馴染ませながら、背骨の両側から肩甲骨まわり・腰まわり・両わき・うで(上腕)・肩・首と、軽擦を繰り返します。
自分の体重をうまく使い、体重・体勢の移動や手の力も組み合わせて安定した圧が掛かるようにして、施術者と受ける側お互いの最初のラポール(rapport 信頼感)が得られるようにしていきます。
自分の足や体の位置や動かし方、肘の伸ばし方、顔の向き、ベッドへの寄り掛かかり方など、相手に丁度よく自分の体重を載せて圧を掛け、自分が施術しやすい体勢を工夫しながら、施術者が自然で無理が少なく、受ける側が心地よい施術をつくっていきます。
最初は不要な力が入ったり、動きがぎこちなくなったり、体勢が不自然になったりしますが、そのままでも何回も繰り返し練習していくうちに、自分に合った形やり方ができ、だんだんと相手の心身に良い刺激が伝えられるようになっていきます。
そして自分と相手の感覚や反応が合わさる感触が得られ、リラクゼーション(疲れストレス過緊張の緩和)やヒーリング(心身の癒やし・自然治癒力の回復)などの効果が少しずつ出てきます。
講習で学んだことを家族やお知り合いなど色々な人に何度も練習し、自分の触感や相手の感想なども含めて工夫を重ね、自分なりに体で覚えるようにしていってください。
講習で教えない手技でも、自分がやりやすく相手が心地よいまたは・やって欲しいなら行って大丈夫です。ただ相手や自分を痛めるような無理で危険な施術は避けてください。雑談なども含めて相手からの要望も参考になりますから、相手に確かめながら工夫してみてください。
相手の反応や変化や感想などに、自分が応え合わせることの繰り返しにより、施術が実地で体得されていきます。そうすると様々な知識も身に付きやすくなります。
うまくいかないことも多いと思いますが、とにかく練習をがんばって自分の手と相手の体の感触の体験を増やし、相手からの感想もたくさん聞いてください。そして練習中などに疑問や問題など出てきましたら、講習のときに質問や相談をして、手技を確かめて応用度を増していってください。
静岡県富士市 なかつかヒーリングスクール 中司まゆみ・和正
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