講習では、筋肉や骨格に沿って、またツボ(経穴・経絡)の流れに沿って、全身を揉み解していく施術法を教えています。まずは、その施術法を一通りできるように練習していきます。
施術の姿勢や体勢の基本は、自分の肘(ひじ)をのばし、自分の顔を相手から遠ざけて、自分の下肢(かし)や脚(あし)を施術ベッドに当て、寄り掛かる(もたれ掛かる)ように自分の体重をうまく使い、自分の腹や腰を使って力を掛けます。
上記のこと以外の自分の他の場所の力は抜いて、なるべくゆったりと気軽に、また優しく丁寧に施術していきます。自分の力を抜いて体重をうまく使うことが大切です。
いろいろな人に練習しながら、相手の意見や感想や希望を聞いて、どこをどうすれば満足して気に入ってもらえるか、また自分もどうすれば施術しやすくなるのかを工夫していきます。そしてスクールの講習で、さらに確認していきます。
体重をのせる方向・のせ方、指や手の当て方・向き・角度、揉捏(じゅうねつ・もみほぐす)ときの手や指の動かし方・動かす方向や範囲、などで同じ手技でも受けた感じや効き目が変わります。
自分が施術を受ける側だったらどうして欲しいかを考え、相手に「どうですか?」「大丈夫ですか?」「不快な痛みや違和感があったら言ってください」「イヤな感じがあったら言ってください」「ここは良い感じですか?」「ここはやって欲しい感じがありますか?」「こんな感じで大丈夫ですか」など聞いて確認をしながら施術していきます。
そうやって受講や練習で工夫をしていくうちに、施術の感覚や勘が養われてきます。力の入れ具合や施術のコツが体得されてきて、だんだんと人に喜ばれる施術が身に付いていきます。
体や感覚で理解していくように、練習をがんばってください。よろしく、お願いいたします。
静岡県富士市なかつかヒーリングスクール 中司和正/まゆみ
「下の青色文字を押すと施術別の記事が出ます」