自分でやろう決めて、覚えようとする姿勢がよく分かり、こちらも意欲的に教えています。
衣服やタオルの上からの整体は、直接に相手の肌に触らない間接的な手法で、自分の手や指が滑らず、相手の筋肉やコリを捉えやすい、手技療法の基本です。
視覚をあまり使わないので、他の素肌に直接に行う手技療法や、体型の歪みを視覚によって判断する療法よりも、自分の指や手の触覚を、主に使って施術していきます。
骨格と内臓、筋肉と皮膚、神経と血管・リンパ管の流れ、経穴(けいけつ・ツボ)経絡(けいらく)などの全体や部分を、相手の体に少しでも投影・照射しながら、なおかつ、個別の相手の心身の状況も感じながら、筋肉やコリを探り・解してゆきます。
少しでも、やりやすい方法で技術を習得できるように工夫していますが、少しでも筋肉やコリを捉えられるようになると、色々な方法で解していくことができます。
行いやすく、自分に負担が少ないように、施術時の自分の体勢を工夫していきます。筋肉やコリを捉え、うまく揉捏(揉み解し)ができるように、自分の体勢・手や指の使い方・施術の感覚が養われてくれば、後はその応用です。
最初はうまくいかないことが多いですが、意外にも一部の人に気に入ってもらえます。技術だけでなく、環境や雰囲気、相手の事情など、様々なことが重なり組み合わさって、需要が生まれます。
主要なツボ(経穴けいけつ・経絡けいらく)の場所は、渡したテキストファイルや、手順の本で確認してください。手順の本ではツボ以外にも、相手の体のどこを施術するのかを確認してください。
実際の施術現場での手順は、自分のやりやすいように、来てくれるお客様の需要や反応・感想に合わせて、工夫していってください。講習の手順どおりでも良いし、変えていっても構いません。
ゆらし法と感じたのは、軽く細かく同じ方向に行う揉捏法(じゅうねつほう)だと思います。講習の中にも入っています。注意することは、筋肉やコリを捉えて、少しずつ解れていくのを感じられるようになるまで、練習することです。ゆらし法の技法と同じです。
丁寧というのは、相手の部位により状況により、手技や施術法を変えたり加減したりすることです。ゆっくりもあるし、手早くもあるし、集中的に行ったり、手技を省くこともあります。手数も多くする場合も・少なくする場合もあります。相手の心身が、少しでも解れ緩みリラックスしていくように、確かめながら施術することです。
言葉によるテキストと、講習や施術の現場が違ったり矛盾することもありますが、自分の現場で試行錯誤を繰り返し、ヒーリング(癒やし)の感覚の精度を高めていくことです。身に付けるものは、自分の手や指の触覚と、相手の反応や変化を感じ取る、施術の感覚です。
自分の手や指が、そのときの施術の場所と方法を、探し出してくれるようになるまで、練習を繰り返し行いましょう。
静岡県富士市 なかつかヒーリングスクール 中司和正・まゆみ
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