日本の漢方は中国やインドなどが発祥の東洋医学の一つです。現在は現代医学(西洋医学)を主として、病気・怪我など治療や健康の維持や予防を行っています。現代でも状況により医療の代替や補完として、漢方・東洋医学や他の様々な地域の伝承・民間の療法も必要に応じて使われています。
病院に行くまでもないことや、未病の段階で健康や美容の管理をしたり生活を豊かにするために、また現代の科学や医学ではまだ解明されなくて対応しきれないところを補うために、色々な療法や健康法・美容法を試すこともできます。
国家資格の按摩マッサージ指圧師や鍼灸師や柔道整復師は、医業類似行為として接骨院などで患者様の治療を行う準医療で、東洋医学など現代医学にはない方法(療術 りょうじゅつ)での治療を試みます。
整体・もみほぐし・エステなどのマッサージ手法は、治療ではなく民間のサービス業やリラクゼーション業としてのマッサージで、心地よさや疲れストレスの緩和や心身の癒しを主体として、受ける人の要望に沿ったり満足してもらったり、結果的に自然治癒力の回復や健康・美容の維持管理に少しでも役立つように施術しています。
まずはサービス業・リラクゼーション業として、患者様ではなくお客様として快適で的確なおもてなしや施術を提供することが大切です。他では得られない自分に合った施術を求めてお客様が来てくれます。
お客様がお金を支払って何回も来てくれるのは、そこでしか味わえない施術体験や環境の体験があるからです。安全や清潔などは当たり前ですが、施術する人も他と違う一人の人間として個性があるからです。
自分の個性や雰囲気や体や手指の感じなどは、施術者自身が自分では体験できないので分かりにくいものですが、実際に施術を受けに来てくれるという事実から、施術サービスという範囲ですが、自分が人から認められているということを実感できます。
良い反応や感想が得られなかったり、自分の思うようにできなかったり、相手と合わなくて疲れたり、辛いことや苦しいこともありますが続けていると、ときどき合う人がいたり、うまくいったと思えることが必ず出てきます。そういうときの感覚からプロの施術者としての技が養われてきます。
嫌な意見を参考にすることも大切ですが、それ以上に気に入ってもらえる相手や良い意見を頼りに、うまくいったことや自然に動く手の感覚を手掛かりに、自分に合うやり方や自分の個性を広げていってください。ウィークポイントと思っていたことから展開することもあります。
施術をしていると心配や不安がたくさん出てきて、人からも色々いわれることもあり、宣伝広告したり自分を売り込むことはとても勇気がいることですが、少しでも気に入ってくれて役に立てる人がいることが分かると、やって良かったと思えます。
私たちが講習した手技や体・手・指などの使い方を基礎にして、具体的な施術の繰り返しの中で、実際の自分の感覚と相手の反応から、より自分や相手に合った施術法を作り上げていってください。続けていく中で、経穴経絡や筋骨格や解剖生理など医療や療術の知識や技術も、自然と理解でき実感として身に付いてきます。
静岡県富士市 なかつかヒーリングスクール 中司和正・まゆみ
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